ビッグ・ユー設計でも談合

県発注工事の談合、汚職事件をめぐり、８日大阪地裁で開かれた初公判で、検察側は前知事の木村良樹被告（55）＝談合、収賄罪で起訴＝が田辺市新庄町の県立情報交流センター「ビッグ・ユー」の設計業務について、特定業者に受注させるよう指示していたことを明らかにした。建築工事の談合も明らかにした。

検察の冒頭陳述によると、元ゴルフ場経営井山義一被告（56）＝談合、贈賄罪などで起訴＝は、木村被告が県知事に就任した２０００年９月以降、「ビッグ・ユー」の設計業務を受注させようと、木村被告に意中の設計会社を紹介。受注業者の選定方法として、実績や取り組み姿勢で決めるプロポーザル方式を導入するよう依頼した。


個人情報紛失でＫＤＤＩに是正勧告
総務省は９日、ＫＤＤＩが携帯電話「ａｕ」を解約した約２２万４０００人分の個人情報を紛失した問題で、個人情報の安全管理面で重大な問題があったとして、個人情報保護法に基づき同社に対し、安全管理の徹底などを求める是正勧告を出した。通信事業者に対する勧告は初めて。

ＫＤＤＩでは昨年も、インターネット接続サービス「ＤＩＯＮ」の顧客約４００万件の個人情報の流出問題が発覚、同省から厳重注意を受けた。総務省は同様の問題が再発したことで、個人情報の管理体制が不十分として、是正勧告を行った。